小野寺 由貴選手モデル「KILLUA(キルア)」の開発秘話を大公開!

2024.11.6

小野寺選手のシグネイチャーモデル、KILLUA -キルア- が2024年10月26日に発売されました。

小野寺選手が初めて製作に取り組んだファーストモデル。
2023年からスタートしましたが、何度も作り直し、考察を繰り返してきました。

初のシグネイチャーモデル。
悩みながら生み出した設計

初めての図面 【2023年初めての図面】

この時点で前方のデザインはほぼ固まっておりました。
小野寺選手のグリップはバレル前方に指が触れないため、派手なカットが小野寺選手の好みとなりました。

ここから全長修正・後方部分カットの苦悩が始まります。

元々、小野寺選手はカットが強いものを好んでおりました。
図面のタイミングでカットが強く感じるものに変更を希望されました。

修正図案1 【全長・後方の修正図案】

納得がいくまで修正と改善

1stサンプルでは下記の2つを準備いたしました。

・オクタゴンカット+複合カットのMIX
・オクタゴンカット+シャークカットのMIX

こちらを元に1stサンプルが制作されました。

1stサンプル

1stサンプルテストの結果、バレルとシャフトの付け根もしくはシャフトを持ってしまい、カットの有効性を活かせなかったので、2ndサンプルでは全長を2mm伸ばす+シャフトを持たないようUroboros3・RAFALE2の最後尾の設計を取り入れます。

2ndサンプル図面 【2nd サンプル図面】

2ndサンプルテストの結果は、バレルのグリップ感は向上しましたが、重心の位置とテーパー角度の修正が必要になってきました。
また、カットもただ強いだけではシュート力は向上しませんでした。

自分のクセとの相性

3rdサンプルの制作の前に、このタイミングで改めて小野寺選手のフォーム・グリップを見直してみました。

テイクバック時に握り込むクセがあったので、テーパーがあるとより握り過ぎてしまい、矢角をつけてダーツを飛ばせてない失投が見受けられました。

そのため、テーパーの角度を緩やかにし、カットもグリップ感をしっかり感じつつ抜けが良いステアカットを採用し、重心位置も見直し後ろ重心へ修正をしました。

最終図面 【最終図面】

上段の設計を採用し、発売モデルにとなりました。

テストを繰り返し、小野寺選手の思いが詰まったKILLUA-キルア-、手に取って頂いたすべての方へスキルアップの一助になればと、スキルアップを小野寺選手流に略したネーミングになります。

21g

KILLUA 2BA 17.5g ダークターコイズ 小野寺由貴選手モデル

20g

KILLUA 2BA 20g ダークブラック 小野寺由貴選手モデル

KILLUA 小野寺由貴選手モデル

素材:タングステン90%
全長:42.0mm
バレル単体重量:17.5g(ダークターコイズ) / 20.0g(ダークブラック)
最大径:7.2mm

KILLUA 2BA 17.5g ダークターコイズ 小野寺由貴選手モデル
KILLUA 2BA 20g ダークブラック 小野寺由貴選手モデル

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